2011年7月7日木曜日

20110723@奈良県立大学

第18回 観光と社会・文化の研究会

[日時]
2011年7月23日(土) 14:00~16:00

[場所]
奈良県立大学3号館1階会議室

[発表者]
奈良女子大学大学院人間文化研究科 博士研究員
鷲尾惟子(わしお ゆいこ)

[テーマ]
「新疆の観光事情と機能-民間芸能を主体とした同行ツアーの体験から-」

[概要]
 中国の新疆ウイグル自治区は、文化大革命、改革解放運動を経て、1980年代後半に外国人の入境が許可された地域である。
 同時期以降、シルクロード・ブームや、仏教遺跡発掘が本格化された事を契機に沙漠縦断ツアーや仏教遺跡観光を目的とした外国人観光客が増加し、1990年代には日本人観光客が最多となった。
 しかし、西部大開発や開発・発展の促進政策により、外国人観光客が関心とする観光地各所は、往来が便利となった反面、整備や近代化が成され、外国人観光者のニーズが遠ざか【以下、文字化け】
 さらに、2000年代に入り、当地は民族間の摩擦など不穏な状況が生じ、外国人観光客の数も激減した。この状況を補うため、当地の観光形態は次第にローカルな地域や小規模ながらも芸能や文化面を主体とした観光形態へと変化していく。しかし、こうした観光形態は当地域内で機能している都市と、未だ機能せずの都市に分かれている。
 本発表では、新しい観光形態の試みとして企画された同行ツアーにより、同行者となった発表者自らから見た、当地域の観光事情と形態の変化、日本人観光客のニーズと現地の観光政策とのギャップを、それぞれ旅行社・添乗員・参加者・現地ガイドのサイドを踏まえながら報告する。

[懇親会]
17~19時で近鉄奈良付近を予定しておりますので、ご都合がつきましたらぜひご参加ください。

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観光と社会・文化の研究会/事務局連絡先
kankou-shabunken@hotmail.co.jp
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