2008年4月15日火曜日

20080516@奈良県立大学

日時:2008年5月16日(金曜日) 17:00~19:00 (※平日です、時間もご留意ください)

場所:奈良県立大学 3号館1階会議室
(近鉄奈良駅下車徒歩12分、JR奈良駅徒歩10分)  

発表者: 鷲尾 惟子 氏
(奈良女子大学大学院人間文化研究科 博士後期課程)

論題:「中国新疆・観光化に伴うウイグル人の民間音楽に対する認識と変容
メキット県のドラーン・メシュラップを中心に」

要旨
 今日、中国西北部に位置する新疆ウイグル自治区は、中国の改革開放政策や、近隣の中央アジア諸国との往来の活発化により変容のただ中にある。同時に当自治区に居住するウイグル人の社会や文化にも変容が見られ、彼らが日常で愛好する「民間歌曲」は、今日地方様式を保持しつつも、彼らの社会や地方意識に対するアイデンティティの拠り所として機能している内的側面が伺えると同時に、観光向けのショーや公的イベントでパフォーマンス化されるなど、「外向け」へ発信される傾向も見られる。
 このような背景を踏まえ、本発表ではウイグル人の民間音楽、中でも2000年代に入り浮上してきたメキット県の民間パフォーマンス「ドラーン・メシュラップ」に焦点を当て、当パフォーマンスとウイグル人の認識が、観光化の波及でいかに変容していったかについて、検討を試みたい。

その他
 その後、近鉄奈良駅近辺へと場所を変えて、発表者を囲んで午後7時から1時間半ほど懇親会を予定しております。

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