トランスナショナル時代における地中海と「境界」:人類学の視点から
・日時
2010年3月13日(土)13:30~17:30
・場所
大阪大学大学院人間科学研究科東館106教室
事前申し込み不要、使用言語:英語
・主催
大阪大学GCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際教育研究拠点」
http://gcoe.hus.osaka-u.ac.jp/100313intlsympo2.pdf
・発表者(発表順)
鷹木恵子(桜美林大学)
「イスラームのエキュメニズムとトランスナショナルな動向:アラーウィー教団の平和構築ストラテジー」
A.リチャード・ノートン(ボストン大学)
「バーレーンにおける儀礼、アイデンティティ、トランスナショナリティ」
石原美奈子(南山大学)
「聖地において超えられる民族・宗教の境界:ファラカサ・コネクション」
藤原久仁子(大阪大学)
「トランスローカリティと聖性認識:オーストラリアにおけるマルタ写し霊場の展開から」
竹中宏子(早稲田大学)
「Hospitalerosの人類学:トランスナショナルな巡礼において構築されるホスピタリティ」
安田慎(京都大学)
「観光化による歴史の構築:シリア・シーア派参詣の変容」
出口雅敏(早稲田大学)
「国境と海を越えるフランスの民族学博物館:『民間伝承芸術博物館』から『ヨーロッパ・地中海文明博物館』へ 」
・シンポジウムの趣旨
トランスナショナリティ研究においてはこれまで、移民のアイデンティティや彼らが形成するトランス・ナショナルなネットワークに焦点が当てられてきました。これに対し本シンポジウムでは、そのような人々で構成されるトランスナショナル/ローカルな場の流動性に照準を移し、アイデンティティや帰属意識が生じる場について問い直すことを試みます。複数の「境界」が溶解する場における他者とのつながりのあり方や、コンフリクトの発生が前提として議論されがちなトランスナショナル/ローカルな場における人々の協働や状況転換のあり方、再編のプロセスについて、皆さまと幅広く議論したいと考えます。